祖父の家は金属屋根の平屋で、築30年近く経過していました。ある日、祖父が庭から屋根をじっと眺めている様子を見て、何かを決めたのだと気づきました。古くなった屋根が気になっていたようで、一念発起して屋根塗装を依頼することにしたのです。
ただし、屋根塗装といえば悪徳業者の話も耳にするため、両親が業者との打ち合わせに同席しました。候補に挙がった業者は、普段よく行くスーパーの近くにある会社で、営業マンも誠実そうな印象。さらに、ネットで調べた相場よりやや安い価格だったこともあり、この業者にお願いすることに決めました。
指定した日時にやってきたのは、熟練の職人さんたち。はしごを使って屋根に上り、作業を開始しました。平屋だったため、足場を組む必要がなかったのは幸いでした。その間、営業さんは近所を回って挨拶をしてくれていたようで、周囲への配慮も行き届いていました。また、ペンキが飛び散らないようにと、エアコンの室外機や祖父の軽自動車には専用のシートがきちんと掛けられていました。
作業は数週間で完了し、くすんだ金属屋根は鮮やかなブルーに生まれ変わりました。家全体が明るく見え、祖父も満足そうにしていました。
それから数年後、祖父は亡くなってしまいましたが、きれいに塗り直された屋根を見るたびに、祖父の決断が家に新たな命を吹き込んだように感じます。この体験を通じて、家のメンテナンスにおいて信頼できる業者選びと細やかな配慮がいかに大切かを学びました。